米メタ・プラットフォームズ前最高執行責任者(COO)のシェリル・サンドバーグ氏はその名声を使って、昨年10月7日にイスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃した際に起きた性暴力の被害者に世界の関心を向けようとしている。億万長者の男女同権主義者で、ビジネス界のスターでもあるサンドバーグ氏は、この攻撃のさなかに起きた性暴力に関するドキュメンタリーを撮影するため、イスラエルで慌ただしい4日間を過ごした。同氏は、がらんとして寒々しい倉庫にある飾り気のないセットで、同国史上最悪のテロ攻撃の生存者や目撃者にインタビューし、1200人が犠牲になった現場のキブツ(農業共同体)や音楽フェスティバル会場を回った。性的暴力の明らかな痕跡が見られる複数の女性の遺体写真も見たという。