【第9報】1月3日14時30分

 IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道が再開し、旧北陸本線区間がすべて再開。これが大きな意味を持つ。JR西日本と北海道を結ぶ貨物列車ルート、通称「日本海縦貫線」が復活したことになるからだ。日本の物流が平常化されつつある。富山地方鉄道も全線再開となった。

[運転再開(運休リストから外れた路線)]
あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道、富山地方鉄道立山線

【第10報】1月4日7時00分

 被災4日目、日本海縦貫線の貨物列車輸送が完全復旧し、JR貨物列車がダイヤ通りの運転となる。甚大な被害が判明したのと鉄道について、鉄道・運輸機構が「鉄道災害調査隊(RAIL-FORCE)」を派遣し、1月9日から調査を実施すると発表した。

 鉄道災害調査隊は2023年6月に発足した制度だ。自然災害による鉄道の被災に対して、初動調査、応急復旧、本格復旧を支援する。2023年は大井川鐵道、いすみ鉄道、小湊鐵道、くま川鉄道に派遣実績がある。

[運転再開(運休リストから外れた路線)]
JR高山線、北陸鉄道浅野川線

【第11報】1月4日14時30分 進展なし

【第12報】1月4日18時30分

 JR氷見線と大糸線は、1月6日より運転再開見込みとなった。氷見線の能町から分岐して高岡貨物駅に至る貨物専用線「新湊線」も再開予定となり、JR貨物は災害支援物資の無料輸送を実施すると発表した。災害支援物資の第一便は1月11日に岡山から到着。翌日には北海道から届いた。東日本大震災の燃油輸送のような貨物列車の存在感を示している。

 高岡貨物駅は富山湾の伏木港にある。能登半島の東側の付け根辺りだ。かつては北前船の寄港地でもあった。新湊線は富山県内陸部の農産物を伏木港に運ぶ役割を持っていた。その後、周辺の工業地帯から出荷する路線となっていたけれども、貨物扱いが減り、現在は1日1往復の臨時便のみとなっていた。それでも残しておいて良かった。