デキるリーダー写真はイメージです Photo:PIXTA

昨日と言っていることが違って「朝令暮改」だと批判されるリーダーもいれば、「臨機応変」だと評価される人もいる。朝令暮改に陥りやすいリーダーの6タイプを見極めれば、誰でも臨機応変なリーダーとして組織を巻き込むことができる。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

「言うことがコロコロ変わる」と批判される人と
「臨機応変だ」と評価される人の違いは?

 話すたびに、言うことがコロコロと変わる人がいる。「きのうと話が違うじゃないか」「前回確認した方向で進めているのに……」と関わる人をげんなりさせ、ストレスを与えるばかりでなく、仕事のやり直しが頻発し、業務効率が低下する。

 このような朝令暮改の人がリーダーの場合は、チーム全体への悪影響が深刻だ。相互の信頼関係は損なわれ、リーダーとメンバーとの間に断絶が生じ、生産性が上がらない。たった一人の行動が、組織を崩壊させてしまうのだ。

 このように申し上げると、「環境変化が加速する中、致し方ないことなのではないか」「方針変更を見込んで、余裕をもって作業工程を組むべきだ」という意見を耳にする。

 しかし、私はそうは思わない。

 なぜならば、環境変化に応じて方針を変えても、「言うことがコロコロ変わる」とは思われないリーダーがいるのだ。信頼を損なわず、組織の結束を維持し、生産性を上げている。朝令暮改だと揶揄(やゆ)されることはなく、むしろ、臨機応変だと称賛されているのだ。

 環境の変化に直面し、方針変更を余儀なくされる中、リーダーは、朝令暮改の烙印(らくいん)を押されてしまうか、臨機応変なリーダーとしてさらに支持を集めるかの岐路に立たされている。

 実は、「言うことがコロコロ変わる」と思われやすいリーダーには6つのタイプがある。この特徴を知ることで、「臨機応変」型に変わることができるのだ。