食レポ番組の“貧困ボキャ”が深刻すぎる!伝説のB級グルメ本が「うまい」と絶対に書かない理由一世を風靡した『B級グルメシリーズ』の元メンバーが、テレビの食レポに物申す Photo:S.Kimata

「とろとろ」「ふわふわ」
その食レポ、ちゃんと伝わってる?

 今のテレビはグルメ番組ばかりです。そして気になるのが、食レポのレベルが落ちていること。誰もが「うまい」と声を大きくするか表情を変える程度で味を表現している、そんな印象があります。これで、視聴者に正確な食べ物の情報が伝わっているのでしょうか。いくつかの番組をじっくりチェックしてみました。

 まずは、日本テレビ系の『ヒルナンデス!』(3月7日放送)。この日は金沢特集で、金沢の近江市場では少しずつ色々なものを食べられるということで、いとうあさこさんと大久保佳代子さんが酔っぱらいながら食べ歩くのに密着……という企画です。

 はじめは能登牛の寿司。いとうさんのコメントは「おいしい! 油感じる! 海苔がなんせうまい」とこれだけです。肉がどんな種類なのか、米はどんな種類で味なのか、まったくわかりません。

 次は「のどぐろコロッケ」。大久保さんは「あー うまあ」。これだけ。いとうさんは「あ 美味しい しっかり系なんだ」。コロッケのしっかり系ってどんなもんでしょう。

 どんどん美味しそうなものは出てきます。

「うにとボタンエビ」→いとうさん「あー うまい うんまい みがトロトロ」。

「香箱ガニ」→大久保さん「やっぱカニってうまい かにずるい」。

「生雲丹」→大久保さん「うまい あー うまい」。

「おでん 浜焼」→いとうさん「さくさく なにこれ? 車麸とろけるー」。

 北陸特産の車麸がどんなものか知らない人も多いはずですが、一切説明なし。

「治部煮」→大久保さん「うわー うまい とろみがいい じるじるしてる」。

 ヒルナンデスは食がメインの昼番組ですが、タレントだけでなくプロのアナウンサーもこんな感じです。

 翌3月8日の『ヒルナンデス!』は品川駅のエキナカビル「エキュート」の美味しいもの紹介。羽鳥慎一アナ、八木亜希子アナというベテランが登場しましたが、「イチゴバター」→八木さん「ふわふわ」。「ボロネーゼスパ」→八木さん「考えると牛の身なんですよね」、羽鳥さん「詰まってるな」。