ここ数年で辞めている人をざっと見ていて、やはりうまくいっている人もいれば、いってない人もいます。その違いはなんでしょうか?自分なりに考えてみました。
一番大切なのは、辞める会社をちゃんと辞めているかどうかです。よく芸能事務所を辞めた芸能人のニュースでは、会社が大抵「円満です」と言っていますが、実際のところ、本当に円満であることは少ないです。
テレビ局という「会社」を辞める人の中でも、円満に辞める人もいれば、しこりを残したまま辞めてしまう人もいます。
しこりを残して辞める場合は、ここ数年の、自分に対しての会社からの評価に納得していない場合が多いです。だとしても、辞める時は、会社側にこれまで自分を雇ってくれたことへの十分な感謝の思いを伝える「フリ」をして、笑顔で送り出してもらえばいいのに、最後はあまり出社しなかったり、挨拶もせずに辞めていったりする人が多いんです。
そういう人ほど、自分に「自信」があるのだと思いますが、会社側がいくら「円満です」と言ったとしても、僕たちも大人なので、本当に円満かどうかは見抜けます。
こういう人の場合、辞めた後に想像以上に苦戦している人が多い。それもそのはず。
鈴木おさむ 著
いくら才能があったとはいえ、会社という組織の人だから許されていることもあったし、付き合っている人もいたはずです。
会社という組織を出たのに、会社にいた時のように振る舞って、うまくいかないなんてことも多い。そして、会社を辞めた途端に、まるで魔法が解けたかのように、周りの人たちの自分との付き合い方が変わることがあります。
そういうことは、僕らはずっと個人営業でやってきているので身に沁みていますが、会社に属している人は、「自分は大丈夫だろう」と油断する。そして会社を辞めてみて、それが身に沁みるのです。