排尿回数をできるだけ少なくする方法はあるのでしょうか
「これらの症状の多くは水分摂取量を変えなくても、生活習慣を少し見直すだけで症状を和らげられる」とボーテセン医師は言います。さらにこう続けます。「泌尿器科医は、過活動膀胱の患者にトイレに行く回数や尿漏れを記録するために膀胱日記をつけることをすすめています」と…。泌尿器科ケア財団「Urology Care FOUNDATION」(*20)では、症状を記録して泌尿器科医に見せるための日記(*21)を無料で提供しています。
またカフェイン、人工甘味料、アルコール、炭酸飲料、柑橘類、トマト、チョコレート、スパイシーなメニューなど一部の飲食物を避けることも効果的でしょう。酸性で膀胱に刺激を与える可能性のある飲食物は、排尿の誘因となることがあります。
頻尿を改善する目的で、「時間を決めて排尿する」というのも有効かもしれません。つまり、毎日のトイレのスケジュールを決めるのです。尿意を感じたら行くのではなく、「1日のうち決められた時間に排尿する方法」になります。
また、ケーゲル体操(*22)も排尿回数を減らすのに効果があるということ。この体操を女性向けだと考えている人も多いですが、女性だけのものではありません。尿の流れを止めたり遅くしたりするために、排尿の途中で行うといいでしょう。ケーゲル体操は骨盤底を強化し、膀胱をリラックスさせる。そうすることでコントロールできるよう導くということです。