医師にかかるタイミングはいつでしょうか
まず自分の身体の声に耳を傾けてください。日常生活に支障をきたすほどの頻度で尿意を感じるようであれば、医師の診察を受けましょう。あるいは、「生活の質という点では大した問題ではないけれど、数週間以上続くようであれば泌尿器科を受診し、検査を受けるのが妥当でしょう」と、前出のシュテンシュルユガー医師は言います。
つまり健康であれば、「十分な水分量を摂取していても、本来であればトイレに駆け込むまでには至らない」と考えるべきなのです。なので、尿意を催す回数が多く自分自身で「異常かもしれない」と思うのであれば、すぐに医師の診断を受け、解決策を見つけましょう。
[脚注]
*1:大阪腎泌尿器疾患研究財団主催による市民公開講座「夜間頻尿と過活動膀胱/男性・女性」を参照
*2:心因性頻尿 不安や緊張などの精神的ストレスがあって、頻尿が起こるとされています。「みんなの家庭の医学」サイト内の当該ページを参照
*3:Dr. Jamin Brahmbhatt 泌尿器科およびロボット手術の専門家であり、The PUR Clinicのマネージングディレクター。また、非営利団体「Drive 4 Men’s Health」の共同創設者として、地域社会に貢献する活動家としても知られている。
*4:MedLinePlusによると多尿症とは、1日あたり2.5リットルを超える排尿行為(ただし、これは飲む水の量と体内の総水分量によって異なります)で、この問題は「頻尿とは異なる」と伝えている。オンライン医学事典「MSDマニュアル(プロフェッショナル版)」の当該ページを参照
*5:日本泌尿器科学会の当該ページを参照
*6: 泌尿器科と男性の健康に関する学術雑誌「Trends in Urology and Men's Health」で2022年11月15日に発表された研究論文「A rude awakening: management of nocturia in men」を参照
*7:過活動膀胱(OAB:Overactive Bladder) 名古屋大学大学院医学系研究科 泌尿器科学教室が公開する当該ページを参照
*8:Dr. Kerem Bortecen (*3)のDr. Jamin Brahmbhattも所属するニューヨーク市にある外科医療団体「NYC Surgical Associates」に所属する外科医。Soho Men's Healthの一員でもある
*9:間質性膀胱炎/膀胱痛症候群(IC/BPS:Interstitial Cystitis/Bladder Pain Syndrome) 膀胱に原因不明の炎症を引き起こす慢性的な状態。この炎症は膀胱が拡張し、痛みや圧力を引き起こす可能性もある。 IC は女性に多く見られますが、男性にも発生する可能性もある。東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 腎泌尿器外科学教室サイト内になる当該ページを参照。中でも「ハンナ型間質性膀胱炎」は、間質性膀胱炎の中でも特殊なタイプとされ、難病指定されている
*10:Dr. Christopher Hollingsworth 外科医療団体「NYC Surgical Associates」に所属する一般外科医、美容外科医、血管内外科医 自身のサイトを参照
*11:国立国際医療センター内「糖尿病情報センター」の当該ページを参照
*12:前立腺肥大症(Prostatic hyperplasia)名古屋大学大学院医学系研究科 泌尿器科学教室サイト内の当該ページを参照
*13: Dr. Alex Shteynshlyuger ニューヨーク市で活動する専門的な泌尿器科医であり、男性および女性の泌尿器系の問題の評価と治療に専門知識を持つ認定専門医。自身のサイトを参照
*14:前立腺動脈塞栓術(PAE:Prostatic Artery Embolization)国立研究開発法人 科学技術振興機構サイト内に掲載された論文を参照、医療・医学情報サイト「Care Net」に公開された「HealthDay News」からの経過報告の転載を参照
*15:UROLIFT(経尿道的前立腺吊り上げ術)インプラントを使用して前立腺を持ち上げ、尿道を広げる方法。東京慈恵会医科大学 泌尿器科サイト内の当該ページを参照
*16:経尿道的水蒸気治療(TUWVT:Transurethral Water Vapor Therapy)「WAVE治療」とも言う。Rezum Systemという医療機器を用い、水蒸気を生成して前立腺組織に送達する。NHK 健康CHサイト内の当該ページを参照
*17:ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP) 日本赤十字社 成田赤十字病院サイト内の当該ページを参照
*18:国立研究開発法人国立がん研究センターサイト内の「膀胱がんについて」を参照
*19:オハイオ州クリーブランドに本拠を置く非営利学術医療センター「Cleveland Clinic」サイト内の当該ページを参照
*20:Urology Care FOUNDATION アメリカ泌尿器科学会(AUA)の公式財団であり、泌尿器科の研究と教育を促進することにコミット。この財団は、研究者、医療専門家、患者、介護者と協力し、患者の生活を改善するために活動している。公式サイトを参照
*21:日記に関してはこちらを参照
*22:ケーゲル体操(Kegel exercises)または骨盤底運動 Mayo Clinicによる当該ページを参照、Dr. Eric Leckie DPTのYouTubeチャンネルから「男性のためのケーゲル体操をマスターするための秘密」を参照
Text by Isadora Baum, Emilia Benton and Lisa Mulcahy
Translation / Yoko Nagasaka
Edit / Minako Shitara
※この翻訳は抄訳です
From: Men's Health US