決断したものは、周囲から見てもクオリティの高いものになっているでしょうか。同じものを見ていても、見る人の感性によって注目するポイントは違ってきます。それは、その人の「スキーマ」が基準になっているからです。
スキーマとは、これまでにその人が経験してきたことや知識によって形成された基準です。
たとえば、明るくてジョーク好きのアメリカの友人がいたとすると、「アメリカ人=明るくてジョーク好き」のように認識してしまうような状態をいいます。こうしたスキーマが働きすぎると、固定観念に凝り固まったステレオタイプな思考・判断に陥ってしまうので注意が必要です。
【一つ上をめざしたい人】
「自分が乗れる仕組み」をつくると、努力が楽しくなる
楽しみながら努力をし続けるためには、「目標」「効率」「達成度の確認」の3つが必要です。これはRPG(ロールプレイングゲーム)をしている状態に似ています。
敵を倒すという「目標」をクリアして成長するためには、今のキャラクターが備えているステータスをいかに「効率」よく使って攻撃するかを考えなければならないし、どこまで攻略できたか「達成度の確認」ができればどんどん次に進みたくなります。
自分の仕事にも、そんな自分なりの仕組みをつくれば努力することなど苦にならないはずです。
日記をつけても続かない、ダイエットをしても三日坊主という人は、自分を「飽きっぽい性格」だとしてあきらめてしまいがちです。
しかし、それは必ずしも性格のせいではなく、目標設定が間違っている場合もあるのです。
継続のコツは、これくらいならやれそうだという「効力期待」と、これを続ければ望みが叶うはずだという「結果期待」のふたつをそろえることです。
目標が高すぎれば効力期待が下がるし、逆に低すぎれば結果期待が下がってしまいます。このふたつのバランスをとることが、継続のポイントなのです。