じつは、失敗を繰り返してしまうのもクセのしわざによるところが大きいのです。プレッシャーがかかるとわざと手を抜こうとしたり、逆に練習ばかりしすぎて本番で実力を出せなかったり…。

 しかし、失敗したときに限って出てしまう自分のクセを知ったうえで、それを出さないようにコントロールすれば、一度きりの失敗で終わらせることができるはずです。

 成功したときは、冷静に途中のプロセスを振り返り、次につながる必勝パターンをストックしておけば充分でしょう。

 やはり大事なのは、失敗したとき。その原因は何だったのか、どこをどう変えればうまくいったのかといった“次”につながる必勝パターンを何通りも考えることができます。

 つまり、そのうまくいかなかったプランを再び実行に移す際には、いくつものブラッシュアップされたプロセスのストックができあがっているということです。

 失敗という経験から学んだ者だけが、大いなる成功を手にすることができるのです。

【人間関係がストレスな人】
あなたが考えているほど、他人はあなたを見ていない

 人間が社会的な生き物である以上、誰しも自分は他人からどう見られているかを気にしています。

 しかし、それが過剰になりすぎてしまうと、人の目に自分が縛りつけられているような息苦しさを感じるようになります。

 そんな“症状”に陥ってしまったときにひとついえることは、「人はそれほど他人には注目していない」ということです。自分が逆の立場に立てば、そのことがよくわかるはずです。

 結局は自分のことが一番かわいいし、気になりますから、他人のことを見て気を揉(も)んでいる余裕などないのです。

 一方で、自分の目標を達成することよりも、周りの雰囲気をよくしようと心を配る人のことを社会心理学では「人間関係型」と分類します。

 このタイプの人は、人と人とのつながりを重視するあまり、他人の言動や感情に左右されて自分を見失ってしまいがちです。