4月に入り、X(旧ツイッター)のユーザーから「勝手に青バッジが付いた」という報告が相次いでいる。また青バッジの勝手な付与を迷惑だと感じている人も少なくないようだ。以前は「公認」の証だった青バッジが迷惑がられる今のXの状況とは。(フリーライター 鎌田和歌)
ユーザー収益化から始まった
「インプレゾンビ」の大量出現
ネットユーザーから長く愛されている人気のフリー素材「いらすとや」には「インプレゾンビ」のイラストがある。このイラストはスマホを握ったゾンビで、「X」と書かれた黒いTシャツを着て、おでこには青いチェックマークがついている。
X(旧ツイッター)がインプレッション数に応じて広告料を還元する「収益化」を青バッジ付きの有料認証ユーザーに認めてから、露骨なインプレッション稼ぎのアカウントが出現するようになった。「インプレゾンビ」はこういったユーザーを指す。インプレッションだけが目当ての、それ以上の自我を持たない(ように見える)存在ゆえである。
例えばバズっている(拡散されて多くの人に見られている)投稿のリプライ欄には、誰かの投稿をコピペ(パクリプ)したような青バッジ付きユーザーのコメントが見られる。
また、気になるワードをチェックする人も多い「トレンド」欄をクリックすると、これもまた誰かの投稿をコピペしたような文字列に、まったく関係のない画像や動画をつけた投稿が累々と表示されることがある。
有料認証プランユーザーの方が優先して表示されるため、リプライ欄や「トレンド」検索で、まず目に入ってくるのがインプレゾンビということも最近では珍しくない。