インプレゾンビの多くはbot、つまり自動で無差別に投稿が行われていると考えられる。あるいは手動であっても収益化のための投稿を短時間で量産している。こういう相手には「迷惑だからやめろ」といった良識への訴えかけも通じないし、海外ユーザーである可能性もある。多くのユーザーは、その存在を茶化しつつも、Xの荒廃ぶりがいよいよ極まってきたと呆れている。

 やれやれと言った感じで「〇〇(バズったキーワードなど)がインプレゾンビの餌食に」と投稿するユーザーを最近ではよく見かけるようになったが、この「インプレゾンビの餌食に」投稿をコピペするインプレゾンビもいるのだから笑えない。

震災時にも「インプレゾンビ」
青バッジがついてもうれしくない?

 インプレゾンビの弊害が顕著に現れたのが災害時だ。緊急時はSNSでもデマが横行しがちだが、1月1日に発生した能登震災では「#地震」「#SOS」といったハッシュタグを使った関連のない投稿が相次ぎ、偽の救助要請も横行した。

 産経新聞記事によれば、海外ユーザーの「コピペ」が、まるで実際に助けを待つ人がいるかのように拡散されてしまうこともあったようだ。

 収益目当ての便乗投稿「インプレゾンビ」横行 地震直後にSNSで偽救助要請、大半は海外(2024年3月1日/産経新聞)

https://www.sankei.com/article/20240301-ZNQQJ7BWAJICNMY7PMHBV3GEMA/

 こうなってくるともはや有害でしかなく、一刻も早い対策が必要だ。

 こういった状況は当然、ユーザーたちのモチベーションにも影響してくる。

 4月に入り、複数のユーザーが「勝手に青バッジがついた」ことを報告している。喜んでいるユーザーもいれば、迷惑がっているユーザーもいて、どちらかといえば後者が目立つように感じた。