カードの引き落とし日がこわい、子どもの学費が悩ましい、老後のたくわえが心もとない……などなど、とかく現代人には、お金にまつわる不安がついてまわる。そんな思いから解放されるには、どうしたらいいのだろうか。※本稿は、有川真由美『お金の不安がなくなる小さな習慣』(毎日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。
お金を稼ぐ力や遣う力は
日ごろの習慣で養われる
「お金の不安がない人」というのは、ただお金をもっている人ではありません。
お金がある程度あっても、働く意欲がなくて、浪費癖のある人であれば、不安でたまらないでしょう。
お金は安心を買える便利な“道具”ですが、その扱い方を知らないと、満足する人生にならないばかりか、自分を傷つけることになってしまうのです。
「お金の不安がない人」は、どんな未来がやってきても「なんとかなる」と思える人です。安心とは、お金がなければ得られないわけではありません。
たとえば、貯金がなくても仕事で得たスキルや知識があって、なにかと声をかけられる人、年金暮らしでも上手くやりくりしてゆたかに暮らす知恵のある人、そのときそのときで助け合える人間関係を築ける人であれば、お金よりよっぽど安心感があるでしょう。
お金をもつこと、ふやすことも大事ですが、まずは、自分のなかに生きるための“資産”をたくわえて、お金に選ばれる人になることが先決なのです。
ものすごく簡単な習慣から
ひとつずつやってみよう
「お金の不安がなくなる習慣」は、ほんのちょっとしたことから。
「毎日使うもの」こそ、良いものを選ぶ
モノより経験にお金をかける
気の進まない誘いはさらりと断る
「1日の優先事項」を3つ以内に絞って“先取り”する
……というようにお金や時間を効果的に使う行動を繰り返していきます。
もし、あなたがこうした習慣をひとつでも実行すると、つぎのようなことが起こり始めます。
*これまでより少しばかりお金に余裕が出てくる
*なににお金をかけて、なににお金をかけるべきでないかが明確になる
*気持ちに余裕が生まれて、新しいことを始めたくなる
*まわりの人を大切にして、まわりからも応援してもらえるようになる
*「いま、できること」「いま、したいこと」に集中できるようになる
*お金とのつき合いとともに、自分とのつき合いもわかるようになる
*お金に頼らない問題解決の方法、幸せを感じる方法が見つかる
*お金の不安が少しずつ消えて「なんとかなる」と思えてくる