「この商品に、それだけの価値があるのか」と考えると、無駄遣いせず、ほんとうに価値のあること、人や自分を幸せにすることに遣いたいと思うようになるのです。
お金とは単なる交換の“道具”ではなく、“意味”があります。苦労して得たお金は大事に遣いたいし、「あぶく銭は身につかない」というように、浪費しがちです。
支払うお金を、時間や労力に換算する習慣は、欲しがらない習慣にもなるのです。
お金を大事にする人の必須の習慣
財布をすっきり「見える化」しよう
お財布のなかをきれいに整理するのは、お金を大事にするために必須の習慣といっていいでしょう。
お財布がレシートやクレジットカード、ポイントカード、割引券、会員証などでパンパンに膨らんでいる状態だと、ごちゃごちゃしたなかにお金が埋もれて、いくら入っているのかすぐに把握することができません。
お金に縁がある人のお財布は例外なく、すっきり片づいています。
お札の向きが同じで、コインもざっくり分けて入れているので、いくら入っているか一目瞭然。カードもたくさんもたずに1、2枚に集約。ポイントカードや会員証も、頻繁に使うものだけに限っています。
滅多に使わないカードを多くもっても、期限が過ぎていたり、出すのを忘れたりと管理ができず、有効に活用できないでしょう。
お財布をすっきり“見える化”することで、お金の出入りに意識が向き、自然に浪費を防げるのです。また、お財布がスリムなだけで、支払いもスマートな印象になり、店員さんやまわりへの印象もいいはずです。
お財布のきれいさをキープするためには、買い物でお財布を出すたびに整理する、帰宅してバッグの中身を出すときに整理するなど、“どんなとき”にやるかを決めましょう。たった1分もかからない習慣で、頭も整理されて、心の余裕も生まれます。
財布は「お金の家」という言い方をする人もいます。きれいな家で過ごしてもらおうとする心がけが、お金に対する敬意になって丁寧に扱い、お金からも好かれて、どんどん集まってくる……という循環を生むのです。