卵かけごはん写真はイメージです Photo:PIXTA

炊きあがったご飯のツヤと香りを想像するだけで、われらメタボ男子たちはヨダレが出る。納豆だろうか、漬物だろうか、それとも生卵をかけるかと、妄想は限りなく膨らんでいく。だが、際限なく太っていてはいつか健康を損なう。どこかでダイエットが必要になるが、そのとき食べてもいいご飯の量は、いかほどなのだろうか。※本稿は、野口 緑『健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。

自分が食べてもいい
ご飯の量を知る方法

「あなたが1日に食べてもいいご飯の量」はどのくらいでしょうか。

 食べるべきご飯の重さを計算するためには、まず自分の「基礎代謝量」を求めます。基礎代謝とは、呼吸や消化など、体を動かさずにじっとしていても1日に最低限必要になるエネルギーです。これは自分の目標とする体重、またはBMIから見た自分の標準体重(kg)×「基礎代謝基準値」(kcal)で計算できます。

目標体重(標準体重)×基礎代謝基準値=基礎代謝量

図表:基礎代謝基準値同書より 拡大画像表示

 標準体重とは、BMIが22のときの体重で、身長(m)×身長(m)×22で計算できます。

 基礎代謝基準値とは、体重1kg当たり1日の基礎代謝に必要となるエネルギーのことで、「日本人の食事摂取基準2020年版」に載っています。例えば1~2歳の乳幼児(男児)の場合、1日に体重1kg当たり61kcalが燃焼します。

 それに対して、18~29歳の男性は1kg当たり23.7kcal、30~49歳は22.5kcal、50~64歳は21.8kcal、65~74歳は21.6kcalと、年齢を重ねるとともに基礎代謝量は落ちていきます。だから年を取るとやせにくくなるわけですね。

65kgに体重を落としたいなら
1日に必要なエネルギー所要量は?

 ここで、ダイエットで65kgを目標にしているメタボ気味の50歳男性を例に取って基礎代謝量を計算してみましょう。

65kg(目標体重)×21.8kcal(基礎代謝基準値)=1417kcal(基礎代謝量)

 この数字に「生活活動強度の指数」をかけると、1日に必要な「エネルギー所要量」が出ます。