水分はこまめに補給
利尿作業がある飲み物は控えて
水分補給のポイント(1)
熱中症の予防は、日常生活の中でこまめに水分補給することが大切です。一度にたくさん飲んでも排せつされてしまい、蓄えられません。1日に1200mlの水分を取ることが望ましいとされていて、コップ1杯200mlで分けると、6杯以上飲む必要があります。
水を飲むタイミングを次のように決めて習慣付けると続けやすくなります。
起床時に1杯
朝食事に1杯
昼食の合間に1杯
昼食時に1杯
間食時に1杯
夕食時に1杯
入浴前に1杯
寝る前に1杯
特に、起床時と寝る前は、睡眠によって水分を取らない状態が長時間続くので、必ず飲むようにしましょう。
1日の水分摂取は、飲み物からだけではなく、水分を含む食品からも摂取できます。レタスやキュウリなどの野菜、スイカやミカンなどの果物には水分が多く含まれています。
水分補給のポイント(2)
水分を取っているつもりでも、汗や尿などで出ていく分を考慮しないと、いつの間にか水分不足になっていたということもあり得ます。利尿作用がある飲み物は控えるのがベターです。
・アルコール
アルコールには利尿作用があり、飲むと通常より尿の量が増えます。お酒を飲んだ分以上の水分が尿として排出されるため、お酒はほどほどにするか、お酒を飲んだときは意識していつもよりたくさん水分を取るようにしましょう。
・お茶、コーヒー
お茶やコーヒーは、アルコールと同じように利尿作用のある「カフェイン」を含んでいます。毎日飲む習慣がある人は、飲むのは朝だけにする、いつも飲んでいるお茶やコーヒーを数杯は水にかえるなどの工夫をしましょう。
・ジュース・スポーツドリンク
甘いジュースには、糖分が多く含まれていて、飲み過ぎると血糖値が上昇し急性の糖尿病を招く可能性があります。スポーツドリンクにも糖分が含まれていますので、飲み過ぎには注意が必要です。
急に暑くなっても体が暑さに慣れていないため、インターバル速歩を習慣的に行うのもおすすめです。3分間早歩きをし、その後、3分間ゆっくり歩くことを1日5回ほど、3日~4日続けます。すると、暑さに対して抵抗力が高まっていきます。
何はともあれ、水分補給が熱中症予防の大前提です。今回のポイントを実践して、これからの季節を乗り切りましょう。