タンパク質は筋肉や血管、骨など体の細胞を作ってくれる重要な栄養素。1日に必要とされている量を取るには、3食全てに「タンパク質メニュー」を入れるのが理想的です。体内での働きや、どんな食品にどれくらいの量が含まれているのか、一緒に取りたい栄養素など、タンパク質の基礎知識をおさらいします。(管理栄養士 岡田明子)
身体は半分以上
タンパク質から構成されている
私たちの体は、約半分は水分、そして半分以上はタンパク質から成り立っています。心臓や肝臓などの臓器、皮膚、毛髪、骨格筋やホルモン、さらにはDNAなどの遺伝子情報物質まで、タンパク質で形成されています。
体内では絶えず新陳代謝が行われており、古くなったタンパク質が新しいタンパク質に入れ替わっています。
食事から取り入れたタンパク質は、そのままの形では吸収されません。胃や腸で細かく分解され、その過程でタンパク質はアミノ酸へと分解されます。そのアミノ酸が再合成されて、人の体の材料となります。
人の構成をするアミノ酸は20種類です。この20種類のうち、9種類は体内で合成できなかったり、合成量が少ないため、食事から摂取する必要があり、「必須アミノ酸」と呼ばれています。