習慣的な運動が不眠症症状を抑制
習慣的な運動と睡眠の関係を10年間にわたって追跡した結果が報告された。運動習慣のある人は入眠困難などの不眠症の症状が少なく、睡眠時間も適切であることが多いという。
レイキャビク大学(アイスランド)のErla Bjornsdottir氏、Elin Helga Thorarinsdottir氏らの研究によるもので、詳細は「BMJ Open」に3月26日掲載された。研究者らは、「われわれの研究結果は、最適な睡眠時間を確保し、不眠症の症状を軽減するには、習慣的な運動が重要であることを強く示している」と語っている。
この研究は、欧州9カ国、21医療機関で行われた欧州共同体呼吸器健康調査(ECRHS)参加者のうち、2011~2013年の第3回追跡調査のデータのある39~67歳の成人4,339人(男性48.1%)が解析対象とされた。
ベースライン時および10年間の追跡の調査で明らかになった運動習慣に基づき、全体を後述の4群に分類して、不眠症の症状や睡眠時間、日中の眠気との関連を検討した。