「けれど明らかに聞こえているのに無視することがある」

 都合の悪いことは聞こえない。気分によっては返事をしない。それが猫。

「おててはかわいいが、触るのは御法度」

 猫のおてて(前足)はかわいいし、それをしまって香箱座りするのもまたかわいい。しかしだからといって触ることは許されない。最悪の場合、容赦なく爪を立てられることもある。

猫様はなぜ
「ふみふみ」するのか

「猫のふみふみは愛情表現」

 ときとして、柔らかいもの(ふとんや人間の背中など)の上で、うどんをこねるような仕草をすることがある。愛情表現やストレス発散、マーキングなど複数の説があるようだが、なるべく愛情表現だと思いたい。

「いつもは強気な猫が病院では借りてきた猫のようにおとなしい」

 縄張りである自宅では強気な猫でも、アウェイではスン……となることがある。

「猫は猫だと思っていたが、個体差が大きい」

 兄弟猫を飼っている人の場合、他人からするとまったく見分けがつかないが、飼い主に聞くと「全員顔が違う」「体型から尻尾の形から何から何まで違う。一番違うのは性格」などと言う。

 要するに、よく観察すると人間と同じように個体差があり、猫を飼ったことがない人が想像するよりも個体差は大きいようだ。