躍進する「まこと屋」
1999年に大阪郊外のロードサイドで創業した「まこと屋」は、2023年には東京進出も果たし、海外店舗を含めて84店を擁するラーメンチェーンだ。有名ラーメンチェーンといえば、幸楽苑が364店、天下一品が219店、一風堂が135店、一蘭が78店であり、大型チェーンと言って差し支えないだろう。
そんなまこと屋のオリジナリティーは、スープを店内でつくっていることだ。これは「商品力に直結する作業は、非効率であっても現場に残す」という方針に基づいている。
一般チェーンでは、品質を長時間、維持するのが難しいスープは工場でつくり、店舗では温めるだけとなっているところも多い中、愚直に店舗でのスープづくりをやめていないのだ。
その理由について、まこと屋を運営するマコトフーズの笠井政志社長は、月刊食堂(5月号)の取材にこう明かしている。