無理なくゆっくり走る
「LSDラン」のススメ

 脂肪が燃焼し出すのは、運動をはじめて約20分経ってからと言われています。スポーツジムなどで「20分以上は走り続けてください」と言われるのもその理由からです。

 運動時間が長いほど、脂肪の燃焼が進みます。長く運動する時は、低強度が理想です。つまり、ゆっくり長く走る「LSD(Long Slow Distance)ラン」で脂肪燃焼が促進されます。ゆっくり無理のない速度でも問題ないので、できれば90分以上を目標に走るとより効果的です。

 1人だけで90分を走るのは大変ですので、週末などに友人と一緒に走るのも良いでしょう。私はよく友人に「おしゃべりランをしよう」と提案します。友人としゃべりながら走っていると、時間が経つのが早く、話し足りなくて、「もうちょっと走ろうか?」となることもあるくらいです。

「おしゃべりラン」が良いのは、時間を感じさせないことに加え、会話することで心拍も鍛えられることです。まさに一石二鳥ですね。ぜひお試しください。

 私は、朝イチでラン友と話しながら2時間くらい走ることがあります。話が尽きず、あっという間に時間が経って、1人で走る時にはあり得ないほど時間が早く感じます。

 もしお子さんが運動好きなら、ぜひお子さんと一緒に走る時間を取ってみてください。

 私たち夫婦は、息子が1歳前の頃からレース会場に連れ回していたこともあって、息子は走ることが日常に普通にあるものとして育ちました。親がいつも楽しそうに走っているので、「走ることは楽しいに違いない!」と思っていたそうです。

「人の後ろについて走る」ことも、「誰かとラン」としておすすめです。同じコースをマイコースにしている人はいませんか?

 皇居の周りなどたくさんの人が走っている場所は、自分よりちょっと速いペースで走る人を見つけやすいです。