近年、日本には不動産バブルが到来している。加えてマイナス金利の解除も決定し、「家を買おうと思っていたけど、今はタイミングじゃないのでは?」と不安に感じている人も多いのではないだろうか。そんな住宅購入を不安に感じる人の悩みを解決するために住宅購入の思考法』が発刊された。本記事では、著者の江口亮介氏による住宅購入に関するオリジナルコンテンツを配信する。

バルコニーにいる女性Photo: Adobe Stock

プロが教える「注意したほうがいいマンション」の特徴

 中古マンションの売買は住宅購入の主要選択肢となっています。中古マンションを視野に入れることで、選択肢は大幅に増えるため、私個人としてもぜひ一度は検討してほしいと思います。

 ただ、選択肢が多いがゆえに、落とし穴も多くなるのが中古マンションです。そこで今回は注意したほうがいい物件のポイントを3つお伝えします。

1.メゾネットタイプの物件

 メゾネットタイプとは、部屋の内部が2階層にわかれており、部屋のなかで階段が必要になる物件です。

 メゾネットタイプが絶対にダメとは言いませんが、多くの場合は、やむを得ずメゾネットタイプになっていることを知っておきましょう。

 これは、限られた敷地内でどうしたら部屋を増やせるかディベロッパー中心に努力した結果ではありますが、メゾネットタイプだと、住居内がフラットであるというマンションの利点を生かしきれません。

 ただ一方で、メゾネットタイプだからこそできることもあります。物件によってはメゾネットであることによって天井を高くできたり、窓を大きくできたりすることもあるので、メリットとデメリットを比較しながら選ぶことが大事です。