データから見る「目指しやすい転職」
「転職の軸」はあなたの転職活動を支える重要なものですが、それに縛られて自分の可能性をせばめてしまっては元も子もありません。そこで重要となるのが、「自分の可能性を知る」ということです。
ここでは、『マイナビ転職』がもつ転職者データと実際の転職者の声から傾向を分析した事例を紹介し、現職と親和性の高い業種・職種にどのようなものがあるのか、ほかの業種や職種に転職した人はどのように考えて行動し、その結果、どんな業種・職種に転職できたかを解説します。
接客・サービスからの転職ランキング
1位 営業・企画営業(法人向け)
2位 営業・企画営業(個人向け)
3位 販売・販売アドバイザー・売り場担当
4位 一般事務・庶務
5位 ルートセールス・渉外・外商
6位 店長・店長候補(フード・アミューズメント系)
7位 営業事務・営業アシスタント
8位 店長・店長候補( 小売・流通系)
9位 人材コーディネーター
10位 内勤営業・カウンターセールス
接客・サービスから転職した人の傾向
接客・サービスからの転職は「人と話すのが好き」「人に喜んでもらうのが好き」という軸をもとに、より深い接客ができる仕事へ転職したり、「好き」と待遇や休日などの働きかたを両立しやすい企業向け(toB)の営業関連職にスライドしたりするケースが目立ちます。
また、扱っていたサービスや商品を軸にしつつ、関わりかたを変えて営業やドライバーなどほかの職種へ転職するケースも。そのような場合は接客で培ったコミュニケーション力だけでなく、商品知識やターゲットへの深い理解などが強みになるケースもあります。
転職の軸は、「あなたが転職先に求めるもの」を明確にするための考えかたです。しっかりと転職の軸を定めることによって、あなたが転職になにを求めているか、この先、どう仕事をしていきたいか、転職先へどのようにアピールするべきなのかが見えてきます。
その一方、転職の軸にとらわれすぎず、柔軟に変化させていくことで自分のキャリアの可能性が広がることも忘れてはいけません。本書『後悔しない転職のはじめかた』では、より詳細かつ具体的に「転職軸のつくりかた」について紹介しています。