星乃珈琲店「1つ秘密を明かせば…」
星乃珈琲店は、コメダ同様にモーニングサービスを実施していて、朝の時間帯は、ドリンクにサービスでトーストとゆで玉子がつく。先のダイヤモンドのインタビュー記事の中でも、大林会長はこう述べている。
《1つ秘密を明かせば、メニューは約4、5パターンあり、さまざまな仕掛けが盛り込まれている。売上データを分析していくと、「定番」として提供しなければならないメニューはおのずと浮かび上がってくる。一方、「これはどうかな」という新メニューを必ず盛り込んでいる》
《いわば「正統と変わり種」で、常に変わり種を仕掛けてお客さまの反応を見ていると、次なるヒットメニューやお客さまの嗜好(しこう)の変化などがつかまえられるようになるのだ》
こうしたメニューの特徴は、コメダ珈琲店にも当てはまるものだ。白い縦長のコーヒーカップも、コーヒーカップに書かれた文字の色(青)もよく似ている。
このように星乃珈琲店は、コメダ珈琲店を意識してつくられているのは間違いないが、その違いは何であろうか。細かな違いから両者の戦略の大きな違いが見えてくる。