老害にならないためのコツ
人生の重要な場面で騙されないようにするためには

 わからないことがあると、すぐに誰かに聞いてしまいがちで、何をやるにも基本的に他人任せ――自覚のある人は、まず逆の立場になったことを想像してみてください。
 
 けっこう面倒くさいと思いますよね。

出典:医学博士・平松類氏の著書『「老害の人」にならないコツ』(アスコム)

 若い人や詳しい人に聞いたり、任せたりするのは構いませんが、そこに至るまでに、最低限自分でやっておいたほうがいいことはないかどうかを、今一度考えてみましょう。

 自分でやることを増やしていけば、他人への依存度合いも老害レベルも下がり、自然に壁は取りはらわれていくはずです。

 そして何より、他人任せにしっぱなしで、なおかつ他人の言葉を鵜呑みにしていると、詐欺にあうリスクを高めてしまうという認識を持つようにしましょう。

 とくに気をつけたいのは、健康にかかわるものを扱う際や、大金を支払う際など、人生における重要な場面で騙されないようにすることです。

 すぐに決断するのではなく、ひと呼吸おいて自分で調べることが大切。それで納得できれば、受け入れたり、購入したりするようにしましょう。

 でないと、とても体にいいという高額の水(しかし実際はただのミネラルウォーター)を買わされることになってしまいかねません。

 自分の健康は自分で守る――その意識があれば、ちょっとの調べものなら面倒に感じなくなると思います。