ほうれい線のケアは?

――顔では「ほうれい線」がめちゃくちゃ気になるのですが、どうしたらいいですか?

高野:ほうれい線のケアは、上唇を上げるときに使う「上唇挙筋」という筋肉をゆるめるのが効果的です。年齢を重ねると、筋肉は老化し、筋繊維が固くこわばります。上唇挙筋が硬くなり短縮、膨張すると、ほうれい線の段差(影)が大きくなり溝が深くなったように見えてしまいます。

 ケアとしてはまず、右手の人差し指と中指の先を、左の上くちびるの端に沿うようにあてます。そして、ほんの少しだけ指先に力を入れて、中央に向けて数ミリ引きます。そうすると、ほうれい線が薄くなりますよね。右手の人差し指と中指はこの状態でキープします。

 次に左手の中指の先を、小鼻の上にある骨のくぼみにあてます。口びるの上においた指はそのまま、小鼻の上のくぼみにあてた指を左右に揺らすように動かします。

 大きく動かさなくてもいいので、筋肉に振動を与えるような意識で行いましょう。10秒行ったら、反対側も同じように行いましょう。

 反対側は、左手の指先で上くちびるの端を押さえて、中央に向かって少し引っ張ったあと、右手の中指を小鼻の脇のくぼみに置いて、左右に揺らします。このケアは1日3回、行うのが理想です。ぜひ試してみてください。

高野直樹(たかの・なおき)
BIKOTSU ZERO院長・ゆがみ整体師
整骨院・リラクゼーションサロンを経て、整形外科リハビリ室での勤務も経験し、体の悩みと向き合いながらクライアントを改善へと導いてきた。さまざまな技術を習得し18年間に延べ6万人以上を施術。柔道整復師や鍼灸師などの国家資格者・整体師・エステティシャンなどが技術を学ぶ学校の教科書も作成し、これまで数々の革新的な無痛小顔矯正・バキバキしない骨格矯正技術を世に送り出してきたゆがみを整える職人。