顔の老け見え対策はどうする?

――姿勢を気をつけるだけでなく、「顔の老け見え」も防ぎたいのですが、何をすればいいですか?

高野:顔の老け見え対策としては、頬の高さのバランスを整えるのが効果的です。頬の高さの左右差は、目の高さやあごの左右のバランスも大きく関わっています。ですから、『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』にある「頬の高さの左右差を整える」ケアにプラスして、「目の高さ」や「あごのゆがみ」を整えるケアも行うといいでしょう。

 今回は、「頬の高さの左右差を整える」ケアを紹介します。

顔が老けて見えるのは「頬の高さ」が違うから! 老け見えを解消するすごいケア
顔が老けて見えるのは「頬の高さ」が違うから! 老け見えを解消するすごいケア
▼画像の解説
STEP1:咬筋(こうきん)を内側からほぐす
1:人差し指を歯に沿うように入れる

人差し指のつめ側を、上の歯ぐきに沿わせるように指を奥まで差しこみます。右側は左手、左側は右手がやりやすいでしょう。
硬い部分(骨)に触れたら、指先を頬側にずらすと、さらに、もう少しだけ指が奥に入ります。そのとき指のはらが触れているのが咬筋です。

★指の形は?:ほかの指がジャマになることなく、使いやすいのが人差し指です。何かを指差すように、まっすぐ伸ばし、残りの指は握っておきましょう。
2:深い呼吸をくり返す

指は咬筋に触れたまま、鼻から吸って鼻から吐く、深い呼吸を5回くり返します。背筋はまっすぐ伸ばしましょう。普段よりも深い呼吸を意識して、ゆったり、吸ったり吐いたりします。反対側も同様に行います。

顔が老けて見えるのは「頬の高さ」が違うから! 老け見えを解消するすごいケア
顔が老けて見えるのは「頬の高さ」が違うから! 老け見えを解消するすごいケア
▼画像の解説
STEP2:側頭筋(そくとうきん)をこぶしでほぐす
1:耳の上、こめかみにこぶしを当てる

まずは、側頭筋の位置を確認しましょう。こめかみに手を当てながら、奥歯を軽く2~3回噛みしめてください。噛みしめたときにピクピク動くのが、側頭筋です。
側頭筋の場所を見つけたら、両手を軽く握り、左右のこめかみに、人差し指から小指までを押し当てます。

★指の形は?:こぶしを握って「グー」の手をつくります。親指以外の4本の指の第一関節と第二関節の間の部分を使います。親指は外側にそえましょう。
2:上に向かって3か所、細かくグリグリする

「こめかみの上」、そしてその3センチ上、さらにもう3センチ上の3か所を10秒ずつ、こぶしでグリグリと、円を描くようにマッサージします。側頭筋は大きな筋肉なので、こぶしを当てる位置は、だいたいでOKです。

顔が老けて見えるのは「頬の高さ」が違うから! 老け見えを解消するすごいケア
顔が老けて見えるのは「頬の高さ」が違うから! 老け見えを解消するすごいケアモデル/斎藤千穂(※画像は『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』より)
▼画像の解説
STEP3:頬骨筋(きょうこつきん)を左右の手でゆらす
1:上くちびるのふちに指を3本そえる

頬と反対の手を使います。まずは右から。左手の薬指を口角の上に乗せ、中指、人差し指をそろえて、くちびるの上のラインにそっと置きます。次に、右手の人差し指と中指をそろえて、頬骨の少し下を押さえます。
2:反対の手で、頬骨の下あたりを押さえる

★指の形は?:くちびるの上は、人差し指、中指、薬指の3本で押さえます。親指と小指は離しておきましょう。頬骨の下は、人差し指と中指の2本を使います。
3:軽く引き離しながら頬の指をゆらす

くちびるの上にそえた指と、頬骨の下を押さえた指を軽く引き離します。そして、くちびるにそえた指はそのままに、頬骨の下にある指だけを、左右に小刻みに30秒ほどゆらします。反対側も同様に行いましょう。