顔の老け見え対策はどうする?
――姿勢を気をつけるだけでなく、「顔の老け見え」も防ぎたいのですが、何をすればいいですか?
高野:顔の老け見え対策としては、頬の高さのバランスを整えるのが効果的です。頬の高さの左右差は、目の高さやあごの左右のバランスも大きく関わっています。ですから、『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』にある「頬の高さの左右差を整える」ケアにプラスして、「目の高さ」や「あごのゆがみ」を整えるケアも行うといいでしょう。
今回は、「頬の高さの左右差を整える」ケアを紹介します。
STEP1:咬筋(こうきん)を内側からほぐす
1:人差し指を歯に沿うように入れる
人差し指のつめ側を、上の歯ぐきに沿わせるように指を奥まで差しこみます。右側は左手、左側は右手がやりやすいでしょう。
硬い部分(骨)に触れたら、指先を頬側にずらすと、さらに、もう少しだけ指が奥に入ります。そのとき指のはらが触れているのが咬筋です。
2:深い呼吸をくり返す
指は咬筋に触れたまま、鼻から吸って鼻から吐く、深い呼吸を5回くり返します。背筋はまっすぐ伸ばしましょう。普段よりも深い呼吸を意識して、ゆったり、吸ったり吐いたりします。反対側も同様に行います。
STEP2:側頭筋(そくとうきん)をこぶしでほぐす
1:耳の上、こめかみにこぶしを当てる
まずは、側頭筋の位置を確認しましょう。こめかみに手を当てながら、奥歯を軽く2~3回噛みしめてください。噛みしめたときにピクピク動くのが、側頭筋です。
側頭筋の場所を見つけたら、両手を軽く握り、左右のこめかみに、人差し指から小指までを押し当てます。
2:上に向かって3か所、細かくグリグリする
「こめかみの上」、そしてその3センチ上、さらにもう3センチ上の3か所を10秒ずつ、こぶしでグリグリと、円を描くようにマッサージします。側頭筋は大きな筋肉なので、こぶしを当てる位置は、だいたいでOKです。
STEP3:頬骨筋(きょうこつきん)を左右の手でゆらす
1:上くちびるのふちに指を3本そえる
頬と反対の手を使います。まずは右から。左手の薬指を口角の上に乗せ、中指、人差し指をそろえて、くちびるの上のラインにそっと置きます。次に、右手の人差し指と中指をそろえて、頬骨の少し下を押さえます。
2:反対の手で、頬骨の下あたりを押さえる
3:軽く引き離しながら頬の指をゆらす
くちびるの上にそえた指と、頬骨の下を押さえた指を軽く引き離します。そして、くちびるにそえた指はそのままに、頬骨の下にある指だけを、左右に小刻みに30秒ほどゆらします。反対側も同様に行いましょう。