「会社の派閥争いに40代で敗北、今後どうすれば…」→佐藤優の「ズルい処世術」が反則級に使える!

ダイヤモンド・オンラインの「学びの動画」では現在、作家で元外交官の佐藤優さんが、読者の人生のお悩みにお答えするスペシャル企画を行っています。今回は特別に、本企画『佐藤優 謙虚な人の戦略書』の一部をテキスト化してお届けします。「派閥争いに敗れた」と悩む40代女性に、「知の巨人」はどのような教えを授けたのでしょうか?(元の動画はこちらからご覧ください)

会社の派閥争いに敗北で
人事評価がズタボロに…

【読者からの相談】

上司が会社幹部と喧嘩をして、会社を辞めてしまいました。私は入社して以来、その上司と仲が良く、社内で「その上司の派閥の一人」だという印象を持たれていました。

そのため、上司が辞めた後は、「私の仕事内容にも問題があった」という理由で、幹部から今までにないほどの低評価を付けられました。

私と同じく、その上司と仲が良かった同僚は実質の降格となり、いち早く転職しました。私が会社に残る方法はあるのでしょうか。これからどうすれば幹部の信頼を得られるのでしょうか。

相談者:Bさん(40歳女性・会社員)

【佐藤優の答え】

「会社で生き残る方法」「幹部の信頼を得る方法」についてご相談いただきましたが、すでに勝負はついています。Bさんは負け組に入ってしまった。今後はそのことを念頭に置いて、身の振り方を考える必要があります。

 もしBさんに傑出した能力があるならば、敵対する派閥の人たちにも認められ、今後も仕事を割り振られるでしょう。でも、それは戦国時代の「外様大名」と同じ。もともとは豊臣家などに仕えていたのに、関ヶ原の戦いが終わってから徳川家に服属した大名たちですね。

 Bさんは現職でどれだけ頑張っても、会社に残る限りは「敗れた上司に使えていた外様大名」という旗を降ろすことは永久にできません。あなたの元上司が派閥抗争に勝っていた場合と比べると、出世は2段階遅れる。それくらいは覚悟しておいた方が良いでしょう。