「幸せだったのは結婚して3年だった」というのは、夫婦間のグチとしてよくある話です。新婚を過ぎると、お互いのアラも見え出し、だんだんモヤモヤする出来事が起きるように……。夫婦問題カウンセラーとして活躍する河村陽子さんは、自身が経験した問題を解決し、いまは「この人だから私は私らしくいられるんだなぁ」と感じられるほど夫を信頼する家庭を築いています。河村さんの著書『うちの夫を「神夫」に変える方法』(青春出版社)から、家族を大切にし、家事にも自発的に取り組む非の打ち所のない夫「神夫」を育てていく方法を、妻の立場からご紹介します。
言い方ひとつで夫は鬼化します
「夫にちょっとした家事や用事を頼んだだけなのに、ガチ切れされちゃった」
「平日、子どもと一緒にいるのはほぼ私。週末ぐらい子どもと関わってほしいのに、夫はいつもゴロゴロ。家族に関心ないのかな」
そんなつもりはないのに、ちょっとした言葉や行動などによって夫が怒って豹変(ひょうへん)することはありませんか?
大声で怒鳴る暴君と化したり、逆にダンマリを決め込んであなたを無視したり。このように夫が妻の手に負えなくなってしまう状態を、ここでは夫の「鬼化(おにか)」と呼びます。
実際、鬼化した夫は聞く耳も持たず理不尽な自己主張ばかり繰り返したり、場合によっては家庭を顧みなくなって浮気・不倫やDVに走ったりと、非常に困った“鬼”になってしまいます。こんな夫では夫婦でいることの幸せなんて感じられないし、子どもにも悪影響が及ぶかもしれませんね。
では、夫を鬼化させないためにはどうしたらいいのでしょうか。