まず知っておいてほしいのは、男と女の考え方、物事の捉え方の違いです。多くの男性が何よりも嫌うのは、決めつけられることです。

 妻が「あなた、こう思っているんでしょう?」と思考の代弁をしたり、「また○○しようとしてるわね」と行動の先読みをしたりすると、夫は100%拒否反応を示し、速効で鬼化へのレールが敷かれてしまうので要注意です。

夫が気持ちよく家事をしたくなる妻のひとこと

 女性にとって家は、家事や育児をする場所です。もちろんくつろぐ場所でもありますが、清潔さや快適さを維持して、美味しい料理をつくり、家族の衣類をキレイにし、子どもに向き合うといったタスクを滞りなくやり遂げるところ。いわばコックピットという側面があります。

 では、男性にとって家とは何でしょうか。断然、休む場所です。何といっても夫は家でゆっくりしたいのです。だから妻がド直球で「掃除して」と頼むと、夫はカチンときてしまうんですね。

 そもそも男性は指示されること、命令されることが大嫌い。毎日、会社で上司から指示が飛んできて対応を余儀なくされているのに、「家にいるときまで命令されたくないんだよ!」となるわけです。

 でも共働きなら妻だってそれは同じ。とはいえ、「私だって働いてるんだから、ちょっとぐらい手伝ってくれてもいいでしょう!」などと言ってしまうのは完全にNGです。空気はどんより重くなり、怒りの導火線に火がつきます。当然ながら掃除なんてしてもらえず、夫婦関係が冷え込むだけ。

 働く多くの女性は、日々いろいろな用事に仕事に家事に育児に忙しくしています。どうしても余裕がないとき、たまたま手が空いていそうだった夫にちょっとした家事を頼んだだけで怒られる、そもそも普段から夫が家のことを何もしてくれないと訴えるクライアントは大勢いらっしゃいます。

 望み通りに夫に動いてもらいたいなら、やってほしいことをそのまま伝えるよりも、言い方をちょっと工夫して伝えるほうが成功率がアップします。私が皆さんにお勧めしているのは次の3つの方法です。