「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」で総合グランプリとビジネス実務部門賞をダブル受賞した『佐久間宣行のずるい仕事術』。人気プロデューサー・佐久間宣行さんが20年以上かけて磨いてきた「誰とも戦わずに、好きなことで、効率的に成果を出す方法」を伝授する本書に、絶賛の声が多く寄せられた。
そこで、受賞を記念して、その悩み「佐久間さんに聞いてみよう」をテーマに、仕事にまつわる悩み・質問を大募集。本連載では、職場の人間関係やメンタルの改善、就職・転職活動に今すぐ役立つ、佐久間さんの回答を公開します。(構成/根本隼)
Q. 忙しいなりに仕事と家庭を両立するには?
質問者:30代男性
――激務といわれるテレビ業界で、佐久間さんは、お子さんが生まれてからも共働きをされてきたかと思います。忙しい中でも、仕事と家庭を両立できる秘けつを教えてください。
最優先は「妻が楽になること」
佐久間さんからの回答↓
僕の場合は、「妻が一番喜ぶことは何か」を考えて行動していました。
確かに仕事は忙しかったので、家庭のために何かができる時間は決して多くはなかった。だからこそ、限られた時間の中で、妻への貢献度の高いことを効率的にやる必要があったんです。
そこで僕は、「貢献度の高いこと=妻が楽になること」だと考えたので、妻が「子どもから離れられる時間」をつくれるように、週に1~2回朝ご飯をつくるのと、娘を幼稚園へ送るのをルーティーンにしていました。
あとは、仕事を早く終えられるときは徹底的に早く切り上げて、妻が残業や飲み会で帰りが遅くなっても大丈夫なようにしていましたね。
「忙しいのに家事をやってあげた」アピールは喜ばれない
佐久間さんからの回答(続き)↓
こういう役割分担は、娘が生まれる前から決めていたわけではありません。実際に子育てをする中で、妻と話し合いながら、「俺はどんな貢献ができるんだろう」と考えた結果、自然にこういう形になりました。
相手のニーズを考えず、「こんなに忙しいのにこんなにやった」と独りよがりな家事アピールをしても、絶対に喜んでくれません。むしろ、ムッとするはずです。
パートナーが楽になること、うれしいことは何かを徹底的に考える、もしくは、「何をしてもらえると一番助かるか」についてきちんと話し合うことが最重要だと思います。
(本稿は、ダイヤモンド社の公式Twitterアカウントで募集した「あなたのその悩み、 佐久間さんに相談してみませんか?」キャンペーンに寄せられたお悩みをもとにした『佐久間宣行のずるい仕事術』グランプリ受賞記念連載です)