無理しなくていい

 新しいコミュニティに飛び込んだり、そこで人間関係を築いたりするのは、なかなかエネルギーがいります。馴染めなかったら嫌だとか、通うのが面倒だと、つい躊躇してしまう人もいるでしょう。

 加えてありがちなのが「いまさらダメな自分を見られるのが嫌だ」ということ。新たなコミュニティとしてよく挙げられるのが習い事ですが、周りよりも下手な自分に、耐えられないわけです。比較的、男性に多い傾向かもしれません。

 新しい習い事で最初は下手なのは当たり前ですが、劣等感が強いと通い続けるのが難しくなります。どんなに好きでも、ある程度は認められなければ、そのコミュニティに安心感を抱くことができないのです。

 新しい人付き合いが苦手な人にお伝えしたいのは、無理しなくていいということ。

 義務感を抱く必要などありません。嫌なら抜ければいいのです。

 誰しも、変化には少なからずストレスを感じるものです。気が合う人も、合わない人もいます。そういうものです。

 おひとりさまは誰にも指図されないのがいいところ。参加してみてダメならやめても、気に病む必要はありません。

 コミュニティの居心地は、入ってみないとわからないものです。継続する固い決意よりも、気軽に出入りできる緩さのほうが、大事ではないでしょうか。