一橋大生の生活と性格
一橋生は要領が良く、受験勉強が苦だったというタイプはほとんどいない。実際は東大を諦めた人も多いのだが、志望動機は「東京にある文系の国立大学だと、一橋くらいしかなかったから」とサラリと答えたりする。
別名「芋ツ橋大学」とも呼ばれ、「慶應のダサイ人=一橋生」(OBの強さ、経済系重視の校風と共通点が多い)との説もあったが、今の学生は「なぜ慶應と比較? 共通点は感じない」と不思議そう。「あんなキラキラした大学とは比較しようという気も起こらない」とのこと。
思い入れより効率優先で、合理的だが面白みに欠けるとの評多し。かつてあったクラスの一体感は失われ、「つながりが弱くなった」という。「男子学生は在学中はモテないが、社会に出ると“高学歴・高収入・性格が無難”という理由で急にモテるようになるらしい」(法学部生)。
半数くらいの学生はキャンパスの近所に住んでおり、自転車通学している。約6割の学生が実家から通っている。「国分寺で遊ぶことが多い」「よく行くのは三鷹、立川、吉祥寺。ときどき新宿。まれに八王子でも飲む」。インカレサークルは津田塾がほとんどで、ほかとの交流はあまりない。
都市部では敵なしの一橋大学だが、地方での知名度に関してはまだまだ伸び代がある。「親戚に合格の報告をしたら、不思議な顔をされた」という学生もチラホラ。
東工大生の生活と性格
2024年10月に東京医科歯科大学と統合し、「東京科学大学」になることが決まっている。「両大学のこれまでの伝統と先進性を活かす」としており、学院・学部の構成や定員、入試なども引き継がれる見込みだ。ただ、「名前がダサい」とプライドの高い東工大生からは不評である。
世間的にはオタク生息地的なイメージで見られがちだが、実際はそんなこともない。大半の学生は爽やか系で、くったくのない笑顔を持つ穏やかな人たち。
ただ、頭の中身は理論派が多く、自分の専門的知識に基づいたうえで話をするので、気軽な雑談を交わしにくいという特徴はある。
頭が良くて優秀なのに、やたら謙虚な学生が目につくのは、東大を狙っていたのにセンター試験で足切りされて東工大に来た学生が多いからかもしれない。それにしても、「ぼくらは交友関係が狭いんです」「対人関係に積極性がない」「他大のように、なんとなくつるんで盛り上がるということがない」と必要以上に卑屈な声が多い。
サークル加入率は5~6割と低くはないが、それも“サークルに入らないと友達ができない”という消極性の裏返しかもしれない。サークル棟は全室エアコン付きで居心地が良く、用もないのにくつろいでいる人もいる。「鳥人間コンテスト」で優勝経験があるモノづくりサークル「Meister」は有名。