「妻の料理が美味しくない場合は、どうしたらいいの?」と思っている人もいるかもしれませんが、その場合は、「疲れてるのに、ありがとう」など、ねぎらいの言葉を伝えましょう。

 食事の時間は、ただ空腹を満たすだけの時間でも、栄養補給だけの時間でもありません。「料理や食材を作ってくれた人に感謝して、家族とたわいもない会話を楽しむ時間」なのです。

 それなのに、会話もしない、感謝もしない、楽しそうでもない、なんなら不機嫌……。そんな夫と食べる食事の時間は、“拷問”としか言いようがありません。「美味しかった~! ご馳走さま!」の言葉をキッカケに、和やかな時間を過ごしてください。

妻ことば(2)――
「信じてるからね」「大丈夫だよね?」

 こう言った時点で、妻は「もー、不安だらけ! でも、あなたは家族を裏切らない人だと信じたい。だからもうウソはつかないで。私と子どもを裏切ったら許さないから!」と思っています。

 こんな妻に対して、「大袈裟だよ~」「わかってるよ」「急にどうしたの?」などと軽く答えないでください。

「信じている」=「(不安だけど)信じたい」ということ。

 これまでに家族問題になるような過ちを犯したことがない夫に対して、妻がドラマのセリフのように「信じてる」と言葉に出すことは、まずありません。せいぜい心の中で思う程度です。

 したがって、妻に「信じてる」と言葉に出して言われた夫は、よほど妻に「信用されていない」と思ったほうがいいでしょう。

「信じてる」と“言われているうちが華”なのかもしれません。妻は、また夫に裏切られるんじゃないかと不安なのです。心から安心したいのです。

 このケースにかぎらず、「妻に口うるさく言われなくなった! ラッキー!」と喜んでいる夫がいるとしたら、それは嵐の前の静けさかもしれません。

「心配しなくていいよ。やましいことは絶対ないから安心して」と、伝えましょう。