「missing」と書いたメモに
「何これ」と突っ込まれ…

 あすかは「返事」という単語が出てこず、「リアクション」と書いてメールを送ったそうだ。このような経験は「ぱっと思い出せないけどよくある」と言っていたので、高頻度で起きているようだ。じゅんも同じように、言い表したいことの日本語が出てこず、会話中の相手に正しい単語を言ってもらうことがあるそうだ。

じゅん:(日本語が分からないことが)いまだにちょくちょくある。で、それを説明しようとしちゃうんだよね、分かんないからね。言葉が出てこないから。(“medical checkup”が出てきてしまい)「あれだよ、あの体調見てさあ、あと何か身長とか測るあのイベントなんて言うんだっけ」みたいな。(相手が)「健康診断?」(じゅんが)「あーそれそれ」みたいになる。

 じゅんも、あすかと同様に、日本語の適切な単語が出てこないため、英語を使ってしまうことが頻繁にあるそうだ。じゅんは入社直後、自社工場で発送の業務をしていた。あるとき、筆者に「本日の日本語出てこない」というタイトルでメッセージを送ってくれた。

じゅん
出来事:伝票だけ落ちてて、対応する品物が見つからない→Lost and Foundとmissingしか出てこなくて、missingと書いたメモを貼っておいたら、何これって突っ込まれました。
学び:ここでは英語は通じない
宿題:紛失物のカジュアルな言い方

 じゅんは現在もこの「紛失物のカジュアルな言い方」の正解は分かっていないそうだ。後日、じゅんと話した際、

じゅん:こういうときなんて言ったらよかったのかな。

筆者:「落とし物です。片割れがいません」とかメモに書けばよかったんじゃない?

じゅん:それだ!「片割れ」って言いたかったんだ!