1ドル「150円」台が今秋にも復活!?為替の専門家4人がドル円相場の今後を徹底予想!Photo:JIJI

8月5日の株価暴落の主因の一つである円高の急進行。円相場の動向は株価だけでなく日本銀行の金融政策にも実質的に影響する。円高はどこまで進むのか。1ドル=150円台復活はあるのか。4人の専門家にドル円相場の今後を徹底予想してもらった。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)

円キャリートレード巻き戻しで
1ドル=141円台まで円高急進行

 7月3日に1ドル=161円90銭台を付け、37年半ぶりの安値を付けた円相場。

 その後、合計で5兆円を超える財務省による円買いドル売り介入が7月11日と12日にあったとみられ、150円台半ばに上昇した。

 さらには7月31日の日本銀行のサプライズ利上げに端を発し、8月2日の米雇用統計の結果による米景気後退懸念の台頭で円高は一気に加速。低利の円で調達した資金を金利の高い外貨に交換し投資するキャリートレードの巻き戻しで5日には141円台にまで上昇した。

 7日の内田眞一副総裁の「金融市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」との発言もあり、その後は、140円台後半で推移している。しかし、今後も日米の経済指標の結果次第では再び大きく動く可能性は否定できない。

 そこで、ダイヤモンド編集部は円の対ドルレートの先行きについて、4人の専門家にアンケートを実施した。再び150円台を付けるのか。140円台を切る円高はあるのか。次ページではアンケートの詳細を一挙公開する。