ドル円は5月3日以来の「152円割れ」、円買戻し“3度目の正直”となるかPhoto:EPA=JIJI

ドル円は一時152円割れ
円買いの背景に複数の要因

 ドル円は7月3日に162円ちょうど近辺と86年12月以来の高水準を付けた後、25日までの約3週間をかけて一時152円割れと6.2%下落した。

 また、クロス円も全面安となり、ユーロ円は7月11日に付けた史上最高値(175円台半ば)から25日に164円台後半へ下落(6.0%安)。豪ドル円は11日に付けた年初来高値(109円台前半)から25日朝に99円台前半へと下落(9.3%安)した(本稿執筆時点)。

 こうした円買いの背景には複数の要因がある。いくつかの要因が、これまで積み上げられていた円売りポジションの巻き戻しにつながっていると推察される。以下では、円の買い戻しにつながったいくつかの要因について考察してみよう。