クルマを所有せずに利用する方法は、レンタカーやカーシェアリングだけではありません。昨今は月額料金を支払ってクルマを借りる「カーリース」「サブスクリプション」が個人向けにも浸透しつつあります。そのメリット・デメリットを徹底解説します。(モータージャーナリスト 諸星陽一)
クルマを借りる方法は
レンタカーやカーシェアだけじゃない!
クルマを所有しないカーライフが一般化しつつあります。その手法は二つのグループに分類できます。一つは「レンタカー&カーシェアリング」、もう一つは「リース&サブスクリプション」です。
ただ、これらの存在を何となく理解していても、サービスごとの違いやメリット・デメリットはあまり分からないという人は多いかもしれません。そこで本稿では、前回の続編として「リース&サブスクリプション」の基礎知識と注意点について説明していきます。
※本企画の前編『レンタカー店で保険の説明を「聞き流す人」の末路、事故後に追い打ちかける「思わぬ支出」とは?』はこちらから
まずは、冒頭で示した二つのグループの違いを簡単にお伝えしておきます。「レンタカー&カーシェアリング」ではクルマを借りられる期間が比較的短く、一定の時間が過ぎると、所定の場所まで返しに行く必要があります。
一方で「リース&サブスクリプション」はクルマの利用期間が長く、年単位で手元にあり、「ドライブしたい」と思い立ったときにすぐ乗れるのが最大のメリットです。
レンタカーやカーシェアが「ホテルや旅館」に泊まるものだとすれば、カーリースやサブスクリプションは「賃貸マンション」に住むようなものと考えるとわかりやすいでしょう。
しかし、メリットばかりではありません。詳しい仕組みを理解しないまま、カーリースやサブスクリプションで借りたクルマを利用していると、トラブル発生時に思わぬ支出を求められる場合もあります。