「倍速視聴」でもギリギリ理解度が落ちない限界値は何倍速なのか?写真はイメージです Photo:PIXTA

音声や動画など、学習コンテンツが多様化している昨今「もっとも効率的なインプット方法はどれか」という悩みを抱えている人も多いだろう。スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長の星友啓氏は、聞くインプット術の鍵は「聞く速度」にあるという。インプットに最適な速さとは?※本稿は、星友啓氏『脳が一生忘れないインプット術』(あさ出版)の一部を抜粋・編集したものです。

マルチメディア化で選択肢に迷う
1番効果的なインプット法とは?

 今の世の中、現在の仕事に甘んじないで、自分自身のスキルをしっかり身につけておかなければと、周りにも影響されて資格試験の勉強を始めた。

 ただ、仕事もあるし、日々の生活もあるし、テキストや参考書に向かってもなかなか捗らない。

 むしろ、YouTube動画を見たり、ポッドキャストを聞いたりしたほうが、頭にすんなり入ってくる気がする。

 読むばかりがインプットのやり方ではないはず。ましてや今の時代は、音声や動画をうまく使った教材もいっぱいある。

 インプットは、「読むインプット」でなくてはいけないのだろうか?

 これは大変ごもっともなお悩みです。情報社会の現代、知りたいことがあれば、誰もがまずはインターネットで調べます。

 検索エンジンももう古い。調べものはソーシャルメディアからスタートという人たちも急増しています。

 見つかる情報源は、文字ベースの「ネット記事」だけではなく、YouTubeなどの動画であったり、ポッドキャストなどの音声コンテンツであったりもします。

 自分の知りたいことを、読むのか、見るのか、聞くのか。一番効果的なインプットの方法はどれなのか?

 また逆に、いろいろなインプット法があるからこそ、どの方法でも効果を出していくためにはどうしたらいいのか?

 この記事では、マルチメディア化するインプットの現状に目を向けて、音声コンテンツや動画コンテンツのインプットについて考えていきます。