【筑駒合格家族】「15分刻みスケジュール」で息子の受験と少年野球を両立、商社マン父の超綿密な時間活用術母親の図師幸子さん、息子の慶一君、父親の慶祐さん。幸子さんは外食関係の会社勤務、慶祐さんは商社勤務

筑波大学附属駒場中学に合格し、2024年春から中学校生活をスタートした図師さん親子の自宅を訪問。独自のスケジュール管理や勉強法、子どもを支えた親のサポート……合格までの道のりを振り返ってもらいました。小学5年生まで野球に打ち込んでいた息子の時間管理に役立ったのが、父親お手製「15分刻みのスケジュール」。実物を公開します!(取材・文/フリーライター 友清 哲 撮影/平松唯加子)

6年生の夏休みまで少年野球と両立
限られた時間を有効活用

  2024年春、父親の母校である筑波大学附属駒場中学校への入学を果たした図師慶一君。合格の秘訣の一つに、父親の慶祐さんが考案した「15分刻みのスケジュール管理」がある。

「6年生の夏休み前までは少年野球と両立していたので、とにかく限られた時間を有効活用する必要がありました。短時間でこなせるものは15分、長いものは15分×4コマで60分など、15分単位でプランを立てると、その日の勉強量が可視化しやすく達成感も得られるんです」(慶祐さん)

 図師家に今も残るそのスケジュール表を見ると、教科ごとの学習内容(教材)が縦軸に、それに対する毎日の所要時間が横軸にびっしりと記されている。

 作り方はこうだ。候補の教材を列挙して総所要時間を算出した後、勉強に費やせる時間と比較。日ごとのバランスを考えながら時間を割り振る。さらに1日でどれくらいできるか決め、1カ月間の日数を割り振って完成する。

 母親の幸子さんは「夫は数値化やデータ分析がとにかく好きなんです」と笑う。息子の慶一君が所属する少年野球チームでは、スコアラーとして“活躍”していたそうだ。