実際には有効なsiRNAをどうやって害虫や雑草などの体内に放り込むのかなど、実用化には課題も多く残っているのですが、それでも2030年くらいにはいくつか実用化、商品化されているのではないかと予想されています。

 多くの農薬がRNA農薬になるにはさらに数十年はかかると思われますが、RNA農薬を散布すると、農薬を散布しているには間違いないものの、化学物質を使っていないということで、実質無農薬と同じになります。そうなると無農薬がすたれる未来が予想されます。

 そんな近未来を農水省は「みどりの食料システム戦略」でにおわせているのに、なぜ有機農業25パーセントを言い出したのか?私が説明した有機肥料や農薬の解説くらいのことは農水省の官僚たちが知らないはずがありません。

 私は陰謀とまでは言いませんが、表ざたにすると大騒ぎになる心配があるので隠された目的があると見ています。