でも、本音を暴露させてもらうと、友達が成功したら、心に小さな火がともるかもしれない。うれしいとねたましいを、同時に感じさせる炎が。うれしい/ねたましいは、どちらかいっぽうだけというものじゃないと思うし、これは私たち女性が、しっかり向き合えていないことだと思っている(わざわざ言うまでもないことながら、友達が失敗したときにとってもうれしくなることを意味する英語があるけど、あれはドイツ語の「シャーデンフロイデ(他人の不幸を喜ぶ気持ち)」よりもうんと失礼だ)。

 成功した人と友達でいると、鏡に映った自分の姿を直視せざるをえなくなる。誰にとっても嫌なことだ。

自分だけが取り残された……
「骨身に染みるつらさ」

 私のある友達はこう言っていた。

「自分が上手くやれなかったことを女友達が成功させると、つらくなってしまうかも。その友達のことをすごいと思うし、大好きなことに変わりはないんだけれど、やっぱり、心の痛みも感じるでしょうね。あこがれの女性に惹きつけられている場合なら、なおのことそうでしょうけど、こういう傾向は多くの女性にありますよね」。

『キャリアを築く(Careering)』(未訳)の著者で37歳のデイジー・ブキャナンは、友達の成功に嫉妬したことを『グラツィア』誌に書いている。