クレア・コーエン著、安齋奈津子訳
それに、自分のキラキラした姿やすごいところを前面に押しださなければ、真逆の方向へ進んでしまい、過剰共有に陥ってしまう。わき毛を披露するとか、こんな婦人科系の問題を抱えているという情報を、全世界に向けて発信するとか。
それでも私は、思い込みやタブーを打ち破るという、SNSの持つ一面を楽しんでいる。インスタグラムの裏で繰り広げられている本当の暮らしぶりや姿を見せるというのは、大胆で勇気ある、そして往々にしておもしろいことなのだ。
新しい女友達に、自分の弱さや素の姿を見せるとすぐ絆が深まるのと同じように、こうした投稿が威力を発揮することがあるかもしれない。ここから、オンラインの世界でも、現実世界と同じくらいの信頼が築かれるのだ。