友人とのつながりが
平面的になる理由
だけど、ほんとに妙だと気づいたことがひとつある。
SNSでは、こういう友人たちとのつながりが平面的になるのだ。
これまで知り合った人たち全員(と知り合ってない大勢の人たち)と同じ部屋にいるのに、自分のある一面しか見せることができない。たいていはハッピーで、なにかすごいことを達成した事実だけ。そんな感じがする。
臨床心理士のリンダ・ブレアは、こんな意見を語ってくれた。
「SNSは友達づきあいにとって悪だと思います。自分の一面だけを見せることがすべての世界ですからね。それも、いい面だけを。自分にとってプラスのことでなければ投稿しないので、相手の劣等感を刺激しやすいんです。だから、親密さを感じさせることもありませんよね。親密さというのは、悪い面といい面のバランスがあってこそ生まれるものなのに、SNSではいい面しか見せていない。あらゆる意味でバランスが崩れているんです。相手との関係でも、自分自身のなかでも」。