スギ薬局「調剤ミス」女性死亡で裁判、遺族の感情を逆なでした対応の稚拙スギ薬局高井戸店 Photo:医薬経済社
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

 真っ先に社長が出向いて頭を下げる事故だったと言える。

 ドラッグストア大手スギホールディングスの主力である「スギ薬局」で調剤された薬を服用した女性(当時74歳)が死亡したのは調剤ミスが原因だとし、遺族が約3850万円の賠償を求める訴訟を8月28日、東京地裁に起こした。持病の薬ではない糖尿病の薬が誤って混入していたのだ。

 スギ薬局は本誌に「調剤過誤があったのは事実」としているが、それにもかかわらず訴訟を提起されてしまった。何が遺族の感情を逆なでしたのか。