同じ会社の物流センターでアルバイトを募集している

「ああ。直属の上司と総務のC部長が許可すればできるよ」

「でも、バイト先を探すのも面倒くさい。どこかいい場所を知りませんか?」

「そういえばC部長が先月の管理職会議で話してたけど、物流センターでバイト募集してるぞ」

 B課長は自身のスマホを取り出して、求人画面をAに見せた。

○○駅から徒歩5分!物流センターでのアルバイト募集
・土・日・祝日限定で働ける方大歓迎!仕事は軽作業でスグに覚えられます。
・勤務時間:8時から19時のうち7.5時間勤務(早番8時から16時30分もしくは遅番10時30分から19時)の2交代制 休憩時間1時間
・最低月4日以上の勤務をお願いします。
・時給:1200円 交通費支給
・住所及び連絡先××××甲株式会社 担当:総務部C

「ホントだ、しかもシステム課の公休は土・日・祝日だから都合がいい。俺、このバイトやりたいので、許可もらえますか?」

「週1程度で働くならいいよ。許可欄に署名するから、副業許可申請書を記入して持ってきなさい」

 午後、Aは申請書に「えーと。自分の名前と住所、携帯番号。副業先は甲社物流センター、勤務日は毎週土曜日で月4日、早番希望」などと必要事項を記入し、B課長に許可のサインをもらうと、その足でC部長を訪ねた。