「乳酸菌」や「野菜」や
「カロリーゼロ」に騙されるな

 糖質は、私たちが活動するためのエネルギー源である一方、増えすぎると肝臓が糖質を中性脂肪に変換して溜め込んでしまうのです。

 とはいえ、それこそ生活習慣化し、身体に沁み込んだ食生活を変えるのはそう簡単なことではありません。そこで、意外と手っ取り早く、効果があるのが飲料の改善です。具体的には「砂糖水」の摂取禁止です。

 みなさんが身体に良いと思って飲んでいる乳酸菌飲料や野菜ジュースにも、実は大量の果糖ブドウ糖液糖が含まれています。果糖ブドウ糖は少量ならば、小腸の酵素で90%がブドウ糖に変わりますが、多量に体内に取り込むと、変換が間に合わず、肝臓を傷害し脂肪化してしまうのです。

 しかも、飲み物は当然のことながら液体ですから、一気に体内に入っていく。したがって、冒頭で紹介した「運動後のスポーツドリンクがぶ飲み」などは、脂肪肝の人にとって最も害のある「砂糖水一気飲み」とも言えるわけです。