でも現実は、そうはいきませんよね。したがってそういう場合は、目の前のラーメンは、もう全部食べちゃっていい。その代わり、次の食事の時に白米の量を半分にして野菜をたっぷり摂る。こうした「帳尻合わせ」がしっかりできれば、最終的に効果は得られます。
こうして糖質を減らしながら、同時に肝臓にダメージを与える食べ物を断っていくことも重要です。特に気を付けたいのはベーコンやハムなどの加工食品です。それらの中には食品添加物が多く含まれているため、摂取すると肝臓はせっせと解毒作業に励まなければならなくなり、休む暇がなくなってしまいます。
同様の理由から、ポリファーマシー(多剤服用)の人やサプリメントを多く摂っている人も、肝臓を傷めつけてしまっています。
スマート外来にいらっしゃった患者さんの中には、1日100錠もの薬を飲んでいる人もいました。とりわけ、非ステロイド系の解熱鎮痛剤などは肝臓に掛かる負担が大きい。漫然と飲み続けている人は、主治医と相談して薬の量を減らす努力を試みる必要があるでしょう。