私たちはさまざまなことを先延ばしにしがちである。テスト勉強や部屋の片づけだけではない。より深刻なのは、確定申告書の作成や事業の借り入れ申請を怠ることだ。

 あなたにも仕事やプライベートで先延ばしにしていることはたくさんあるに違いない。しばらくは口実を見つけて逃げられるかもしれないが、やがてそれは悩みの種になる。

 先延ばし癖はあなたから時間とお金と尊厳を奪う。だから、もし長年にわたってその習慣を続けていると、人生全般で大損するはめになる。日常の課題を先延ばしにしているうちに、それは雪だるま式に増えていき、やり終えていない雑務や忘れている作業が積み重なって、どうにもやりくりがつかなくなる。

 なぜ私たちは重要な課題を先延ばしにするのだろうか?その主な理由は、失敗が怖い、興味がない、やる気がわかない、やり遂げる自信がない、といったことだ。

 先延ばし癖はさまざまな理由であなたを苦しめる。できるはずのことができていないために自尊心を損ない、すべきことをしていないために罪悪感にさいなまれ、やり終えていないことが増えていくためにストレスがたまるからだ。

 先延ばし癖から自分を解放するための3つのステップを紹介しよう。

1 先延ばしにしている課題や作業を見きわめ、それを紙に書く

2 それに取りかかるために今すぐできる簡単なことを決める

3 実際にそれに取りかかる