人口減、少子高齢化、対中・対ロをはじめとした国防など、日本には待ったなしの重要課題が山積している。決断を先送りしているひまはない。

 日本の未来は、国民ひとりひとりの日本語力にかかっている。そう言っても過言ではない。日本語教育の中身をいま一度見直す必要があると思うのは私だけではないだろう。

「日本語は読めるけど理解できない人」はこんなに多い!情報弱者が大量生産される絶望的な事情写真:徳間書店提供

行間や文脈を汲み取れず
長文にパニクる日本人

 べつに炎上商法をしているつもりはないが、私のSNSでの発言はたびたび炎上してしまう。前項で述べたように、日本語を理解できない日本人が少なくないからだ。

 かつて炎上対策を試みたことがある。それまでの私の投稿はいつも要点のみの短文だった。だらだら書くのは趣味ではない。でも短文だとこちらの真意が伝わらない。誤解されてしまう。行間や文脈を汲み取れない人が多いのだ。

 そこでためしに言葉を尽くした丁寧な記述を心がけてみた。文字数が増え、くどくなってしまうが、誤解は減るかもしれない。そう期待したのだ。

 でも無駄だった。同じように炎上した。むしろ情報量があるぶん、余計に揚げ足を取られた。人がせっかく労力をかけて書いているのにアホくさい。で、長文投稿はすぐにやめた。