しかし、90歳以上まで生きると、「おばあちゃん」は「ひいおばあちゃん」になる。

「おばあちゃん」は孫の世話をすることができるが、「ひいおばあちゃん」には「ひ孫」の世話は無理である。「おばあちゃん」は「ひいおばあちゃん」の介護と孫の世話で大忙しとなる。

110歳以上のスーパー長寿者は61名
人は何歳まで生きられるのか?

 ギネスブックに長寿世界一と認定された110歳以上のスーパー長寿者は61名いるが、そのうちの最長寿者は、122歳のジャンヌ・カルマン(後述)と119歳の田中カネおよびサラ・ナウス(アメリカ)である。

 日本には田中カネ(福岡市、1903~2022)に続いて、117歳が3人、116歳が3人いた。2024年現在生存している最長寿者は116歳の糸岡富子(芦屋市、1908~)である。過去には、泉重千代(徳之島)が世界の最長寿者としてギネスブックに公認されていたが、生年に疑問があるため取り消された。おそらく105歳であったと言われている。

 南仏のアルルに生まれたジャンヌ・カルマン(Jeanne L. Calment:1875~1997)は、1888年当時、叔父の画材店を訪れたバン・ゴッホをよく覚えているという。彼女によれば、ゴッホは「汚くて、だらしのない服装だった」という。